ショートケーキにイチゴをのせるエンジニアになりたい。
今年のテーマは雑談力にしようと決めました。 もう半分終わっちゃったけどw
20台、30台は技術書ばかりで、教養を培う本には一切触れてきませんでした。 友達に紹介されて村上春樹さんの本を2冊ほど読んだけど。 こうした自己投資分野の偏りが、現在の「プログラマとは会話が広がるけど、その他のジョブの人とはサッパリ(ヽ´ω`)」の要因の一つかもしれません。
てなわけで、あわてて「池井戸潤」の文庫かったり、「孫子の兵法本」を立ち読みしたりしてる今日このごろです。
で、今読んでいるのが「仕事。」という本です。
- 作者: 川村元気
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どこかのブログで紹介されていて、それがずっと気になっていて数週間。 ついに意を決して購入。 Amazonで古本で・・・安くなってたんだから意を決するも何も、まず買えよという感じですがw
おかげで、元のブログが何だったのか失念してしまいました・・・。すみません。
川村元気さんという映画プロデューサーの方が、言葉、音楽、映像等のジャンルで一流の12名に対し「人生を楽しくするための仕事。」についてインタビューした本です。
結果を出してきた人の仕事観・人生観に少しでも触れられるというのが、こんなに刺激になるなんて。 IT業界の人じゃないのに。
読書って大事だなと、改めて思いました。
この本の中で、自分は特に「糸井重里さん」の内容がすごく心に残りました。
その昔「ほぼ日」で「僕の仕事はショートケーキにイチゴをのせること」と書かれていたそうです。 そのことに関して対談で以下のようにのべられていました。
イチゴをのせなくてもおいしいショートケーキをつくるのは大前提ですよね。でも、「イチゴがなくてもおいしい」と、特にプロ同士は結構そこで喜んじゃう。のせるイチゴがみつからないと”うれしさ”がないのに。 ... (中略) 要するに「作品です」って満足するんじゃなくて、「商品」にして満足する。
うまいなぁ。
ソフトウェア開発をしていて、「技術者の独りよがりでは駄目だ。」「ユーザー目線でないと。」とはよく言われるし分かっていたつもりですが、「ショートケーキのイチゴが無い」の表現にドキッとしました。
買いたくなるような”何か”をきちんと考えられてたかなと。
また、糸井さんは30代でコピーを作っていた時の脳内について、次のようにも言われていました。
頭のなかに広場があって、そこの壁に言葉を書いておいて、頭の中の登場人物にチェックしてもらっている時間が長いんです。見ず知らずの人、自分と考えの違う人、よく似た人、、、
これは単に想像力が豊かであれば出来る問題ではないですよね。 やっぱり、それまでにいろんな人と会って、意見を聞いて、そこに耳を傾けて、ってやってきた積み重ねがあるからこそ、頭のなかの広場に沢山の人が居るのかなと。
と考えた時に、自分の頭のなかに居るのは、、、、9割プログラマwww 偏ってるわ〜・・・(;´Д`)
自分のアウトプットに対する評価を脳内で先にシュミレーション出来るって凄いですよね。 そのシュミレーション力を鍛えるには、おそらくまず、いろんな人と仕事をして実際にアウトプットを見てもらって、、、というのを繰り返さないとダメなんでしょうね。
なるほど・・・。
40歳を過ぎ今更感もありますが改めて、いろんな立場の人達(エンジニア職以外の)との交流を頑張ってみよう。 頭のなかの広場にいろんな職種の人を集めて、僕の乗せたイチゴが美味しそうに見えるかじっくり意見を聞けるようになりたいなぁ。
そんなことを息子のブランコを押しながら考えていた夏の日でした。